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お子様にふさわしくないものもあります。



森田まさのり作の野球漫画ROOKIES。
あらすじ
二子玉川学園高校へ赴任してきた新人教師・川藤幸一。
二子玉川学園高校野球部は、かつて春のセンバツ甲子園出場まで果たしていた伝統ある部だが、現在では不良たちの溜まり場と化し、おまけに部員の起こした不祥事により活動停止。
そんな野球部を、野球の「や」の字も知らない川藤が自ら顧問となり、自暴自棄になっていた不良たち根性を親身になって立て直し、野球部の再建に乗り出す。
そして夢の甲子園を目指す物語。
ストーリーや背景はさながらスクールウォーズの世界で、1998年から2003年まで週間ジャンプに連載されていた。
昨年ドラマにもなり再び脚光を浴びるが個人的にはこのドラマの評価は低い。
◆ドラマ化してダメになったところ◆
俳優を売ろうとしているのが見えすぎる。
野球のシーンが貧乏臭い(臨場感に乏しい)。
1クールで終わらせたことに話が飛んでしまった。
最終回の終わらせ方は大失敗。
映画でもう一儲けという悪い構図。
◆キャストはこうしたい◆
川藤 : 高橋ジョージ
平っち : なかやまきんに君
上坂 : 魔裟斗
掛布 : 塚地武雄
皆、演技できなさそうだね。
漫画は自身の頭の中で色々と創造しながら読み進めるもので、TVから一方的に流れるドラマでそれを伝えるのは無理があった。
作者の体調不良もあり最後はかなり走ったといわれているがよくできている。
無理に引っ張ろうとしなかったのが良かったのかもしれない。
端々に出てくる「甲子園」が重要なキーワードで最後は甲子園へ行くことになるのだろうというのが容易に想像できる。
行き着く先が決まっているものほど難しく、その場面へ持っていくテクニックが求められるが、ハプニングの演出が上手く、たとえ最後のコマが同じであっても全く違うものに見えるから素晴らしい。
内容が分っていても読んで損した気分にはならない。
特にドラマを見た人には薦めたい。
ネタをばらすが最後のコマは川藤の後姿。
その視線の先には甲子園のグラウンドが映っている。
二子玉川学園高校野球部の快進撃が今始まろうとしているところだ。

当時日本の中高生にバスケットボールを触らせた有名なマンガだ。
ストーリーはいまさら説明するまでもないので、それ以外の部分について触れてみよう。
このマンガが週間少年ジャンプで連載開始となったのは1990年の42号。
当時の週間少年ジャンプに連載されていた代表的な人気漫画といえば以下のとおり。
ドラゴンボール
幽☆遊☆白書
こちら葛飾区亀有公園前派出所
ジョジョの奇妙な冒険
DRAGON QUEST -ダイの大冒険
ジャングルの王者ターちゃん
ろくでなしBLUES
花の慶次
現在でも名前が残っている作品がならぶ。
そんな中に当時日本ではマイナーな球技であるバスケットボールの漫画を少年誌に投入するには勇気がいるところだった。
なにしろそれまでバスケットボールの漫画がヒットすることはなかったからだ。
野球の漫画は多数あったし、サッカーにしてもキャプテン翼に代表されるヒット作がある。
しかしバスケットボール漫画を想像してみると前例がない。
ダッシュ勝平、DEAR BOYS・・・。
知っている人は知っているが爆発的にヒットするものではなかった。
しかし少年ジャンプ編集所側にも勝算があったはず。
国際バスケットボール連盟が1989年にプロ選手が国際的なバスケットボール大会に出場することを認めたのだ。
これにより、1992年のバルセロナオリンピックよりアメリカのNBA選手がオリンピックに出場できることになった。
ドリームチームⅠの誕生。
それが日本人のバスケットボールへの関心を高めこの漫画のヒットを助長したのは間違いない。
予想通りドリームチームは圧倒的な実力差で勝ち進み金メダルを獲得した。
当然マスコミは注目することとなり、日本でも多くの番組でドリームチームの活躍が放送された。
ソウルオリンピックまではせいぜい試合結果だけだったのにね。
そういったマスコミの放映が日本の中高生にバスケットボールを持たせたといえる。
ちなみにドリームチームⅠのメンバー12人の中に”NBA史上の偉大な50人の選手”が10人も居る。
どれだけすごいチームだったかがわかるだろう。
全てがドリームチームのおかげだとは言わないが影響は大きかったと思う。
なにせバスケットボールは野球やサッカーと違い競技人口が少ない。
当然ルールも知らなければ醍醐味も分らない。
身長が高い人のスポーツと考えられており狭いコートを縫うように走り回る姿と3次元的な動きについていけない。
そのことは日本のTVカメラマンのカメラワークを見れば分る。
NBAを撮り続けているアメリカのカメラワークとは雲泥の差があった。
そのことからもバスケットボールがいかにマイナーであったかわかる。
SLAM DUNKが大ヒットした理由は数々の名場面にある。
いくつか思い浮かぶだろうか?
例えば71話の名セリフ。
いくつかパロディーが見当たるほど。
さて物語は全国大会の途中で突如連載を終了する。
漫画としては大ヒットの最中に連載を終えることはほとんど無い。
一応第一部完となっているが連載という形で続きが描かれることは無かった。
最高の状態で連載休止。
分野こそ違うが、まるで93年3連覇を果たしたマイケルジョーダンにも似ている。
ただジョーダンはもう2度復活している。
仮に第二部が始まったとしよう。
行き着くところはどこか?
結構見えてしまうんじゃないですか?
ということで個人的には続編は描かないのが正解。
ファンの中にあるということですよ。